【事例紹介】帝京平成大学様~SINET経由でのデータセンター活用

この導入事例では、帝京平成大学様における当社データセンターのご活用事例について紹介いたします。

学校法人帝京平成大学 様 https://www.thu.ac.jp/
1987 年に「帝京技術科学大学」として開学し、1995 年に名称を現在の「学校法人 帝京平成大学」へと改められました。
「実学の精神を基とし、幅広い知識と専門分野における実践能力を身につけ、創造力豊かな逞しい人間愛にあふれた人材を養成する」との建学の精神に則り、教育・研究・社会貢献を通して一貫して実践。現在、池袋・中野・千葉・ちはら台の4つのキャンパスがあり、多くの学生が医療系をはじめとした様々な分野 (5 学部 19 学科 5 研究科) の学問に勤しんでいます。

| お客様が抱えていた問題点・課題

帝京平成大学 中野キャンパス

帝京平成大学様では、以前から学内に仮想デスクトップ環境やファイルサーバなどを有し、学内では約 400 台ものクライアント PCを学校事務用および一部の研究室や教室で活用されていましたが、導入から約 6 年が経過し、徐々に旧態化しつつありました。
また、2016 年 10 月に発生した停電の影響で、学内のネットワークシステムが利用できなくなるという事態が発生。復電後、ネットワークの復旧は速やかに行えたものの、仮想デスクトップシステムの復旧には 3 時間も要するという状況に直面されました。

学内情報システムの運用を担当されている帝京平成大学総合情報技術センターの佐々木幸一係長に当時のお話を伺ったところ「サービス基盤となるシステムの運用環境を見直す必要性を強く感じた」とのコメントがあり、こうした経緯から、以下のような課題の解決が必要でした。

課題 1) 旧態化しつつある仮想化デスクトップファイルサーバのシステムをリプレースしたい。
課題 2) 大学から離れた拠点でのデータ保全性を確保したい
課題 3) 電気設備点検等による計画停電でシステム停止に陥る状況を回避したい。

| 当社からの提案

お客様からこうしたお悩みを伺い、当社からは以下の案をご提案申し上げました。

当社データセンターにおけるSINETを介した学内サービス基盤の構築

1)仮想デスクトップ環境とファイルサーバをデータセンターにて運用
まず、サービス基盤となる仮想デスクトップやファイルサーバなどについては、当社の「S.T.E.P 札幌データセンター」に環境を構築し、その構築作業は、多数の実績を有するユニアデックス株式会社様が実施する案としました。

この際、仮想デスクトップ環境 (VDI サーバ) やファイルサーバも刷新し、課題 (1) のリプレースについての解決策としました。
また、キャンパスから離れたデータセンターを採用していただくことにより、停電だけでなく、災害発生時の同時被災回避といったことも含め、課題 (2) のデータ保全性の確保についても解決できると考えました。
さらに、当社のデータセンターでは、万が一、商用電源の供給が断たれた場合でも、自家発電による72時間無給油での連続運転が可能となっており、この電源供給体制により、課題 (3) についても同時に解決できることになります。

2)データセンターとキャンパス間のネットワークにSINETとTOKYO Connectを利用
ここで問題となるのは、データセンターとキャンパス間を結ぶネットワークをどうするか?という点です。
しかし、SINET を利用することによって、東京から札幌までという長距離のネットワーク接続にも関わらず、コストを抑えながら接続することが可能で、この SINETへの接続性を有するデータセンターであることが、当社のアピールポイントのひとつでもあります。
また、障害などの万が一の事態に備えて、当社の「xFunction | TOKYO Connect」をバックアップ回線として併用いただき、ネットワークを冗長構成とすることをご提案いたしました。

| 当社提案内容に対する検証

上記の提案に併せて、当社からの提案内容に対する実用性の検証実施をご提案申し上げました。

当社~お客様間での SINET を介した通信について、仮想デスクトップ環境を利用する上でパフォーマンスに影響を及ぼす様な遅延が発生せず、実用に耐えうるものかどうかを検証するため、以下の様な検証環境を用意し、お客様にご協力いただいて実施することとなりました。


24 時間連続で Ping コマンド実行によるログを取得し、遅延だけでなく、パケットロスの有無についても検証していただきました。この検証作業は 2か月間にわたって実施しましたが、結果として13~18 ms 程度の遅延しか発生せず、実用レベルであるとご判断いただくに至りました。

| 環境の概要と導入効果

当社からの提案内容ならびに上記の検証内容をふまえてご検討いただいた結果、当社案をご採用いただくこととなりました。
実際の構築作業は、前述の通りユニアデックス様が担当されることになりましたが、システムの設計は、お客様とユニアデックス様によって行われ、その設計に基づき、以下のような構成の環境を構築することとなりました。


当時の様子をユニアデックス株式会社 営業第二本部 エンタープライズ第三営業統括部の露木克臣グループマネージャーに伺ったところ、以下の様なコメントをいただきました。

「当社では仮想デスクトップ環境の構築などについての実績やノウハウも数多く有しており、HOTnetさんとも緊密に連携できたので、実際の作業は非常にスムーズに進捗しました」

ハウジングラックの様子を確認される
帝京平成大学の佐々木係長

この結果、課題となっていた点は、以下の通り解決される結果となり、これらの点がお客様のサービス基盤の性能や品質の向上につながり、高い評価をいただきました。

B e f o r e A f t e r
・仮想デスクトップやファイルサーバをリプレースしたい。 ・サーバ環境を刷新し、仮想デスクトップ環境も高速を実現できた。
・データセンターに設置後の通信の遅延も検証時と変わりなく、運用上の問題なし
・大学から離れた場所でデータ保全性を確保したい。 ・遠隔地である札幌のデータセンターを採用することで保全性を確保することができた。
・データセンターのセキュリティ性も高い
・停電等によるシステム停止を回避したい。 ・データセンターの電源供給体制により、停電によるシステム停止を回避できるようになった。