【事例紹介】遠隔地バックアップ環境の提供

この導入事例では、北海道外の某サービス事業者様における遠隔地バックアップ環境の構築と運用の事例について紹介いたします。

| お客様が抱えていた問題点・課題

このお客様は、ご自身がサービスを提供する事業者様で、自社のユーザに対して各種サービスを提供しておられました。
このうち、ストレージサービスではバックアップオプションが用意されていましたが、昨今は国内での大規模な災害発生による被害も多く、同時被災リスクの低減とサービス内容の向上を目的とし、現状のバックアップ用ストレージを設置した場所とは異なる遠隔地の安全な施設にてバックアップ環境を用意することが検討されました。
しかし、社外、それも遠隔地に設置した環境をどのように安定的かつ安全に運用するか?という課題も同時に生まれ、結果的に以下のような課題の解決が必要となりました。

・自社サービスと連携するバックアップ環境を遠隔地に設置したい。
・バックアップ環境を安定的に運用したいが、業務負荷の増加は避けたい
・環境構築に伴う追加投資は抑えたい

| 当社からの提案

お客様からこうしたお悩みを伺い、当社からは以下の案をご提案申し上げました。

当社設備によるバックアップ環境の提供

お客様のバックアップ環境を当社のサービスとして用意・提供し、既存のサービスと連携させることを提案いたしました。
この仕組みとしては、当社データセンターにNetApp®を設置する案でしたが、お客様側でも既にNetApp®によるストレージの運用が行われており、両者の連携性は高く、お客様が新たな機器等の購入や大幅な構成変更などを行うことなくバックアップ環境を構築することが可能となります。
また、サービスとしての利用ですので、機器等の導入にかかる支出が抑えられる点もメリットとなります。
なお、当社の「S.T.E.P 札幌データセンター」は、安定した電源供給や各種ネットワークとの接続性、災害対策、厳格なセキュリティなどを整えており、大切なIT資産を運用する環境として最適です。

遠隔地にストレージを設置することで、災害発生時の同時被災を回避することが可能というメリットが生まれますが、ストレージ容量の増設などの際に必要となる設定変更メンテナンスなどの作業実施をどうクリアするかが課題となります。
この点は、当社サービス/設備としてご利用いただく環境のため、機器の死活監視や障害対応などの作業も当社が担う形となります。そのため、運用業務の負荷やそのコストを低減させることにもつながります。

| バックアップ環境の概要と導入効果

上記の内容をご検討いただいた結果、当社案をご採用いただくこととなり、以下のような構成の環境を構築・運用していただくこととなりました。

この結果、課題となっていた点は、以下の通り解決される結果となりました。
これらの点がお客様ご自身のサービス内容や品質の向上につながり、高い評価をいただきました。

B e f o r e A f t e r
・大規模災害による同時被災リスクを回避できるバックアップ環境を実現したい。 ・各種設備の整ったデータセンターにおける
安定したバックアップの運用環境が実現
・遠隔地に設置した環境を運用する際に生じる
業務負荷やコスト増は抑えたい。
・HOTnetのサービスを利用することにより、
業務負荷やコストを抑えることが可能。

| バックアップ以外の用途にも

上記の事例はバックアップを目的とした内容ですが、同様のスキームにより、ハイパーコンバージドインフラ (HCI) の環境構築・運用などにも応用できます。
当社のデータセンターなどを始めとする各種サービスにより、HCI や接続環境を下図のように構成していただき、IT環境に対する適切な投資や効率化、後々のスケールアウトの容易さなどを実現しつつ、安定的で耐災害性にも優れる堅牢な環境の構築・運用を行っていただくことができます。
特に、首都圏のお客様には、前述の「TOKYO Connect」をお使いいただくことで、上記の事例と同じようなメリットを享受していただけます。